【SteelSeries Game Dacレビュー】今買うのはオススメしません。Gen2を購入しよう。
【SteelSeries Game Dacレビュー】今買うのはオススメしません
ども、のんたびです。
この記事では「SteelSeries」から販売されている「GameDac」についてレビューしていきます。
使用期間は半年ほどです。
先に結論から言うと、今買うのはオススメしません。
理由は単純で「GameDac Gen2」という後継機が販売されるからです。価格も大差ありません。
Gen2には光デジタル端子が削除されているので、PS4での使用を考えている人はこちらの製品の方がオススメできるかもしれません。
私はPCでの使用しかしていないので、PS4/5との相性については他の方の記事を参考にしたほうが良いかもしれません。
↓「GameDac」↓
↓「GameDac Gen2」↓
そもそもゲーミングアンプって?
ゲーミングアンプは音質をより良くしてくれるアイテムです。
「サウンドカード」「AMP(アンプ)」「DAC(ダック)」といった異なる呼び方があります。
意味はどれも一緒です。(正確には違うが気にしなくてOK)
「PC→ヘッドセット」ではなく「PC→ゲーミングアンプ→ヘッドセット」という風にPCとヘッドセットの間に中継地点を作ってあげることで音のクオリティが上がる構造になっています。
最近のPCにはオンボードと言われるサウンドチップが最初から備わっています。
PCにスピーカーなりヘッドセットを繋げば音自体は出力されるようになっています。
しかし、PCはサウンド(音)以外にも様々な情報を処理し続けています。
そのため、オンボードのサウンドチップだと色んな影響を受けてしまってノイズが乗ったり、クリアな音で再生できなかったりします。
平たく言うとオンボードには役割がいっぱいあって音処理に専念できないから音のクオリティを妥協しちゃうんです。
ゲーミングアンプはその音処理部分に特化したデバイスになります。
ゲーミングアンプを経由してヘッドセット等に接続することで、ノイズが除去されたクリアな音質を楽しめることができます。
サウンドカードは数千円〜数万円と幅広い商品がありますが、基本的に値段が高いほど音の処理性能が高いと考えてもらえればOKです。
同じ役割を持つサウンドカードでも性能が低ければその恩恵は感じにくかったりします。
逆に性能が高いサウンドカードは色んな音の処理の仕方ができるので、ゲーム以外にも映画や音楽と状況に応じて音をカスタマイズすることができるようになります。
ゲーミングアンプにはPC本体の中で処理をさせる内蔵型とUSBを挿すだけの外付け型が存在します。
初心者の方が導入する場合、よほど拘りがない限り外付け型が楽でオススメです。
GameDacの外観・特徴
カタロスペック
周波数特性 | 5~40,000Hz |
オーディオ形式 | 44.1 – 96 kHz、16 – 24ビット |
THD + N | < 0.0032% |
SN比 | 109dB |
出力 | 49mWを32Ωに |
ヘッドフォンの推奨インピーダンス | 16~80Ω |
サイズ(実寸) | (横)125mm×(縦)56mm×(高)40mm |
重量(実寸) | 117 |
対応機種 | PC・PS4・PS5 |
「GameDac」でできること
- 音質が向上する
- バーチャルサラウンドが使える
=音が立体的になってゲームが優位になる(これは個人敵に使わない方が良い) - ゲーム音とVCの音が個別に調整可能
=VCの音はそのままでゲームの音だけ上げたいといった願いを叶えてくれる - 手元で音量操作が可能になる
- イコライザーがイジれる
同梱物
・GameDac本体
・USBオーディオケーブル(Type A)
・光学オーディオケーブル
・3.5mm変換ジャック
・説明書
私は「ArctisPro+GameDac」というヘッドセットがセットとなったパッケージを購入したので同梱物が異なります。
画像赤枠で囲った物が単品購入時の付属品になります。
セット販売の同梱物には3.5mm変換ジャックが付属していません。
なので私は変換ジャックを別途購入しました。
デザイン
傾斜がついたデザインで正面には、ディスプレイ、ボタン、音量調節ノブが備わっています。
ディスプレイはとても傷付きやすいのでそこはデメリットに感じます。
本体左側にイヤホン・ヘッドセット差込口があります。
「GemeDac」はヘッドセット差込口がSteelSeries専用規格の端子になっています。
私は購入した後に気づいたので購入を検討している方は気をつけて下さい。
元々、SteelSeriesのヘッドセットと一緒に使用する前提で設計されているのでこのような形になっています。
SteelSeries以外のイヤホンやヘッドセットを接続したい場合は3.5mm変換ジャックが必要になります。
「GameDac」単品購入の場合は変換ジャックが付属してます。
変換ジャックを接続したらこのような見た目になります。
正直ダサいのでデスク周りをスッキリ見せたい方には大きなデメリットになります。
ちなみに後継機のGen2モデルの方の差込口はデフォルトで3.5mm規格になっています。
背面に各端子類の差込口が設置されています。
各端子については画像を参照ください。
裏面には円状に滑り止めが付いています。
滑り止め性能はそこそこ高いので頻繁に本体の位置がズレるということはあまりないと思います。
「GemeDac」の操作
「GameDac」の操作性は直感的で何となくでもイジれちゃいます。
設定のカスタマイズ方法は2種類あります。
- 「SteelSeriesGG」というソフトウェアでカスタマイズする
- 本体のみでカスタマイズする
カスタマイズで設定できる項目は以下の通りです。
- DTS HEADPHONE:X 7.1のオン/オフ
=疑似7.1chサラウンドシステムを有効にするか否か - イコライザー
=音の傾向を調整する機能(ここで低音や高音の強弱をイジれる) - ゲインのLOW/HIGH
=音量出力レベルの高さ - 出力の切替
=どこから音を出すか(ヘッドセットとスピーカーの両方を接続している場合に使用) - マイクのサイドトーン
=自分の声を跳ね返らせる機能 - マイク音量
- ディスプレイの明るさ
- アイドルの時間調節
=ディスプレイがスリープ状態に入るまでの長さ
SteelSeriesGGを使ったカスタマイズ
PCで使用する方はソフトウェアを使用したカスタマイズの方が簡単だと思います。
ソフトウェアで最初にザックリ設定をしておけばその後はあまりイジることないと思います。
ゲーム中に変えたくなる項目って音量とチャットMIXのバランスくらいだと思うので。
本体のみのカスタマイズ
「GameDac」の特徴の1つとして本体のみで設定をカスタマイズできるという点があります。
先程紹介した設定項目は本体のみでも全て設定可能になっています。
ダイヤルとボタンを駆使することで各種設定がイジれます。
PS4やPS5で使用する方でPCが無い場合でも設定を変更できるというのは「GameDac」の強みです。
各種設定方法等はこの記事では割愛させていただきます。
APEXでの使用感
APEXでの全体的な使用感はとても良いです。
実際に「ArctisPro」と「QC20」を使ってPC直挿しと「GameDac」使用を両方試しました。
「GameDac」を使用した方がPC直挿しより明らかに音の輪郭がハッキリしています。
音で一番重要になってくるのが「足音」ですが、「足音」の定位感も格段に上がります。
※使用するデバイスや人の感じ方によってはイマイチと感じる場合もあるので鵜呑みにせず参考程度にしていただければと思います。
プラットフォーム:PC
使用ヘッドセット:「ArctisPro」「QC20」
使用アンプ:「GameDac」
使用ソフト:「SteelSeriesGG Sonar」
「SteelSeriesGG」というソフトウェアの中に「Sonar」という無料でイコライザー等音に関する設定をイジれる項目があります。
個人的にはこの「Sonar」に「GameDac」と同じくらいの感動を覚えました。
「Sonar」は無料で使用できて、SteelSeries製品以外のデバイスもある程度認識してくれるので汎用性が非常に高いです。
無料でなおかつクオリティがめちゃくちゃ高いので、気になった方は是非使用してみてください。
「GameDac」の良かった・悪かった点
- 音のクオリティが全体的に向上する
- PCが無くても本体のみでカスタマイズ可能
- 直感的な音量操作が可能
- 3.5mm変換ジャックが煩わしい
- ディスプレイが傷付きやすい
- 接続がマイクロUSB
「GameDac」の良いところ悪いところをザックリまとめるとこんな感じになります。
悪かった点に関しては「ディスプレイが傷付きやすい」以外、後継機の「GameDac Gen2」で改善されています。
その上値段も大差がないため、冒頭で書いた通り今購入を検討している方はよほどの理由がない限りは「Gen2」をオススメします。
まとめ
「GameDac」は価格に見合った素晴らしい性能を発揮してくれていると思います。
音質も良くなるし、定位感も良くなるし、イコライザーで音の傾向もカスタマイズできる。
もう少し高価なアンプとして「GSX1000」がありますが、私は正直「GSX1000」より「GameDac」をオススメします。
それくらい製品としての魅力は高いです。
ただ、後継機の「GameDac Gen2」が単品販売できるようになった現在ではどうしても価値が薄れてしまいます。
なので、今購入を検討している方は「Gen2」を購入することをオススメします。
Gen2のレビュー記事も近日中に公開します。
それでは良きゲーミングライフを!!
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