【ASTRO MixAmp Pro TRレビュー】今買うのはオススメしません。

2023年8月23日

ども、のんたびです。

今回はASTROからでている「MixAmp(ミックスアンプ)」をレビューしていきます。

MixAmpって実際どうなの?今でも買う価値ある?

この記事はこんな疑問を持っている方の参考になると思います。

是非最後まで読んでいって下さい。

先にメリット・デメリットをザックリまとめてレビューしていきます!

メリット

・圧倒的な使いやすさ

・(PC直挿しと比べると)音質・定位が良くなる

・PCとCS機(PS4/5)の両方で使用可能

デメリット

・音質、定位ともに最近のゲーミングアンプと比べるとクオリティが劣る

・接続し直すとEQプリセットが一番上になる

・未使用時でもライティングが消えない

・AUXポート接続はノイズが酷くて使い物にならない

・EQの調整可能帯域が少ない


【結論】今買うのはオススメしません

先に結論から言うと今買うのはオススメしません。

理由は単純で、現在はより良い製品が登場しているためです。

「音質」「定位感」「音の分離感」どこをとっても最近のサウンドカードと比較すると少し見劣りします。

初心者の方が「有名だからコレ(MixAmp)にしよう」という理由で「MixAmp」を購入するのはオススメしません。

逆に「使いやすさ」という点では「MixAmp」は現在でもトップレベルだと思います。

・とにかく使いやすさで選びたい

・PS4/5でバーチャルサラウンド使いたい

この辺に拘りがある方なら現在でも「MixAmp」を購入する価値は十分にあると思います。

個人的には今サウンドカードを購入するなら「GameDac Gen2」をオススメします。

理由は「MixAmp」より性能が良くて値段も大差ないからです。

「GameDacGen2」のレビューも別記事であげているので気になる方はそちらも御覧ください。

【MixAmp】特徴

圧倒的使いやすさ

「MixAmp」は「使いやすさ」が最大の特徴です。(個人的な意見)

「PC」と「MixAmp」をUSBで繋ぐだけで使用できるようになります。

主に操作する箇所は「ダイヤル2箇所」「ボタン2箇所」の計4箇所です。

ダイヤルは大きくて回しやすいので直感的な音量調整が可能です。

ボタン類に関しては一度自分好みの設定を見つけてしまえばあまりイジることはありません。

私は「GSX1000」「GameDacGen1/2」「MixAmp」を使用していますが、「MixAmp」が一番使いやすいと感じました。

PS4/5でバーチャルサラウンドが使用できる

「MixAmp」はPS4/5でも「バーチャルサラウンド」が使用できます。

バーチャルサラウンドを一言で説明すると「擬似的立体音響」になります。

サラウンドは「囲む」という意味で360度から音を出す再生方法です。
(映画館を想像すると分かりやすいかも)

バーチャルはご存じの通り「仮想」です。

サラウンド環境は本来前後左右に複数のスピーカーをセットする必要があります。

イヤホンやヘッドセットは左右の2箇所からしか音を出すことができません。

つまり、左右の2箇所だけでサラウンド環境を擬似的に構築したものがバーチャルサラウンドということになります

「ゲーミングアンプ」と呼ばれるデバイスには大体「バーチャルサラウンド機能」は搭載されていますが、「PS4/5」でバーチャルサラウンドを使用できるデバイスは限定的になってきます。

「MixAmp」はPS4/5でも「バーチャルサラウンド」が使用できるのでPS4/5でゲームをプレイしている方なら購入する価値があると思います。

唯一ネックなのはPS4/5で使用する場合、接続工程が増えることです。

私はPCのみでの使用になるのでPS4/5での接続方法が知りたい方は他の方の記事を参考にしてください。

【MixAmp】外観

箱in箱スタイル

ゲーマー心くすぐられるデザインで開封するときはテンション上がります。

同梱物

・本体

・4極の分岐ケーブル(3.5mm)

・USB-A to microUSBケーブル(3m)

・デイジーチェーンケーブル(0.5m)

・光デジタルケーブル(3m)

・説明書等

同梱物は割と充実しています。

ケーブルの長さも必要以上にあり、どんな環境でも使用できるようになっています。

本体表面には必要最低限のボタンしかなく、スッキリしたデザインとなっています。

先ほども軽く説明しましたが主な操作方法は以下の通りです。

・大きいダイヤル=メインボリューム

・小さいダイヤル=ゲーム音とVCのバランス調整

・上のボタン=ステレオとバーチャルサラウンドの切り替え

・下のボタン=EQプリセットの切り替え

実際に使用してみれば分かると思いますが、操作に関しては本当に直感的で使いやすいです。

接続端子類は「MixAmp」の背面(上部)にまとまっています(3.5mmプラグ除く)。

「接続切り替えスイッチ」を「PS4 or PC」に合わせて真ん中のUSBを繋ぐだけで使用できます。

(PS4の方は光デジタル端子接続も必要になります)

イヤホンやヘッドセットを挿す3.5mmプラグは前面に備わっています。

ここは抜き差しすることが機会が多いので前面にあるのは嬉しい設計です。

ソフトウェア「Astro Command Center」で細かい設定が可能

「MixAmp」「ASTRO COMMAND CENTER」というソフトウェアでイコライザやマイクの調整が可能です。

ソフトウェアで変更できる項目

・イコライザー調整

・マイクのノイズゲート調整
(小さい音をカットする機能)

・マイクのサイドトーン調整
(自分の声をヘッドセットに取り込む機能)

・ストリームポート調整
(本体背面にあるストリームポート端子のミキサー機能)

このソフトウェアを使用することで「足音が聞こえやすいFPS特化のチューニング」を作ることや、「臨場感ある映画鑑賞用のチューニング」を作ることができます。

「MixAmpは初期状態でも4つのイコライザプリセットが用意されています。

細かい設定などが面倒な方はその中から気に入った物を使えば良いと思います。

とことん音に拘りたい方は、て手入力で「周波数」や「周波数レベル」を変更することもできます。

細かい設定方法や使い方などはこの記事では割愛します。

詳細なイコライザ設定はできるものの、調整できるバー(数)は5本となっています。

他のゲーミングアンプやイコライザソフトに比べると5本は正直少ないと感じます。

5本だとどうしてもザックリとしたイコライザ調整になってしまうので、せめて8本くらいあってほしいなと思いました。

マイクのサイドトーンを上げるとノイズが発生する

「MixAmp」はマイクの設定画面でサイドトーンを上げるとノイズが発生します。

ソフトウェアの初期設定ではサイドトーンが有効になっておりノイズが発生します。

私はMixAmpを使用した瞬間からヘッドセットからノイズが聞こえてきたので「不良品を引いてしまった」と焦りました。

ソフトウェアでサイドトーンを無効にするとノイズは綺麗サッパリ無くなってくれました。

バグではなく、仕様らしいのでサイドトーンを重要視する方は他のゲーミングアンプの購入をオススメします。

実際にゲームで使用してみて

「MixAmp」を使用して実際に「ApexLegends」を長時間遊んでみました。

もちろんソフトウェアで色んな設定も試してみました。

PC直挿しと比較すると確かに音は良くなるけど、足音がハッキリ聞こえるようになるかと聞かれると正直微妙

これが私の率直な感想です。

あまり音が鳴っていない比較的静かなシーンなどでは足音の方向や距離感をしっかり掴むことができます。

しかし、リングの収縮音や銃声など周囲が騒がしいシーンでは足音が埋もれてしまいます。

要するに「音の定位感は悪くないけど、分離感が弱い」という結論に至りました。

これはあくまで私個人の意見なので鵜呑みにせず参考程度にしてもらえると嬉しいです。

【MixAmp】注意点

「MixAmp」を実際に使用してみて分かった注意点がいくつかあるので紹介していきます。

AUXポートは使いものにならない

AUXポートは使用するとノイズが発生するので使用はオススメできません。

AUXポートを使用すると「ピー」と割とうるさいノイズが絶えず流れるので使い物になりません。

正直欠陥品レベルです。

AUXは外部ミキサーを繋いだりスマホの音を出力したりする際に使用するポートで、あると何かと便利なポートなのでここが使用できないのは正直痛いです。

初期不良かと思い色々調べてみましたがどうやら仕様らしいです。

別途「ノイズフィルター」というアイテムを購入すると症状が改善されるらしいですが、私はそこまでするならAUXは使用しなくていいかなという判断に至りました。

未使用時でもライティングが消えない

「MixAmp」は未使用時でもライティングが消えません。

ヘッドセットを挿している状態は「白色」、挿していない状態は「赤色」に点灯します。

PCをシャットダウンやスリープ状態にしてもこのライティングは消えてくれません。

なので部屋を真っ暗にしていてもこのアンプだけ点灯していることになります。

「デスクの上に光るものを置きたくない」という方や、「光に敏感」という方には不向きな製品かもしれません。

接続し直すとEQプリセットが1番上になる

「MixAmp」はEQ(イコライザ)を4種類保存してボタン1つで瞬時に切り替えることができます。

便利な機能ですが、このEQプリセットは何番目を使用していてもUSB(本体電源)を抜き差しすると一番上に戻ります。

例えば3番目のEQを使用していても、USBを接続し直すと一番上になります。

「PCとPS4両方で使うから頻繁に抜き差しする」といった方は少しストレスに感じるかもしれません。

「PCでしか使用しないからUSBは基本挿しっぱなし」という方は大した問題ではないと思います。

【MixAmp】オススメできる人・できない人

オススメできる人

・とにかく使いやすさ重視でサウンドカードを選びたい人

・PS4/5でバーチャルサラウンド(7.1ch)を使用したい方

オススメできない人

・購入理由が「有名だから何となくコレにしとこうかな」という方
(他にも選択肢がある)

・ゲームだけでなく、アニメや映画、音楽鑑賞もするという方

・デスクに光るものをなるべく置きたくない方

まとめ

「MixAmp Pro TR」は決してクオリティの低い製品ではありません。

ただ、最近のゲーミングアンプと比較するとどうしてもスペックで劣ってしまいます。

そのため今買うのは正直オススメできません。

冒頭にも触れましたが個人的に今ゲーミングアンプを購入するなら「GameDac gen2」をオススメします。

「MixAmp」より性能が高く、値段も「MixAmp」と大差ありません。

ただ操作性に関しては「MixAmp」の方が直感的で使いやすいと感じます。

「より性能の良いゲーミングアンプを求めるならGameDac gen2」

「使いやすさを重視するならMixAmp」

ゲーミングアンプの購入を検討している方はこんな感じで決めちゃっていいと思います。

もちろんアンプと呼ばれるデバイスは他にもたくさんあります。

そのため最終的には自分が納得したものを買うのが一番です。

この記事が少しでも購入を検討している方の参考になれば幸いです。

それではよきゲーミングライフを‼