「APEX PRO TKL レビュー」性能は文句なし、価格に文句あり。オススメできる人とできない人
ども、のんたびです。
今回は「APEX PRO TKL」を半年使用したのでレビューしていきます。
・「APEX PRO TKL」って実際どうなの?
・「APEX PRO TKL」って何がすごいの?本当に買う価値ある?
この記事を読むことによってこのような悩みが解消されると思います。
現在は「APEX PRO TKL2023」といった新型のモデルも登場しています。
(私が購入した時点では発表されていませんでした)
残念ながら私の手元にはないので比較はできませんが、そちらを検討してみるのもアリだと思います。
↓今回レビューする「APEX PRO TKL」↓
↓新型の「APEX PRO TKL2023」↓
「APEX PRO TKL」性能は文句なし、価格に文句あり。オススメできる人とできない人
先に結論を言っておきます。
「APEX PRO TKL」は間違いなく素晴らしい商品です。
ただ、その分値段も高いです。
「APEX PRO TKL」は少しも性能に妥協したくないといったガチゲーマー向けのキーボードです。
「対戦系のゲームはするけど、そんなにガチじゃない」といったライトゲーマーにとってはせっかくの性能も持て余してしまいます。
私も普段はカジュアルにAPEX等のFPSを楽しむライトゲーマーですが、正直使いこなしているかと聞かれると微妙です。
そこまでキーボードに拘りがない方であれば、もう少し予算を落としてもいいかなと思います。
では最初にオススメできる人、できない人をザックリ紹介して細かいレビューをしていきます。
・既にゲーミング(メカニカル)キーボードを使用しているけど、性能に不満を感じている人
・キーボードの性能に一切の妥協をしたくないという人
・性能云々よりデザインに魅力を感じている人
・StealSeriesでデバイスを統一しようとしている人
・カジュアルにゲームを楽しんでいるライトゲーマー
(特に1台目のゲーミングキーボードを探している人)
・デスク周りをオシャレに見せたい人
(ケーブルが太いので見栄えは少しダウン)
・テンキーモデルのキーボードを普段使用する人
・カチカチしたクリック感が強い打鍵感が好きな方
「APEX PRO TKL」の外観・特徴
「APEX PRO TKL」カタログスペック
キースイッチ | OmniPointメカニカルスイッチ |
サイズ(実寸) | (縦)139×(横)355×(高さ)41mm |
アクチュエーションポイント | 0.4~3.6mm |
押下圧 | 45g |
耐久性 | 1億回 |
ポーリングレート | 1000Hz |
キーストローク | 3.6mm |
配列 | 日本語配列,英語配列 |
Nキーロールオーバー | 104キー(全て) |
外箱は白、黒、オレンジを使用しており、いかにもStealSeriesといった感じです。
同梱物
・キーボード本体&ケーブル
・パームレスト
・説明書
箱の中身はシンプルです。
サイズ感・質感
サイズは約(横)35.5㎝×(縦)14㎝です。
キーボード本体の質感は高価なだけあって安っぽさはありません。
トッププレートには航空機にも使用されているアルミニウム合金と呼ばれる素材で耐久性もしっかりしているとのこと。
アルミニウム合金ってよく聞くし何となく聞こえはいいけど実際よく分かってない。
(これ勝手にガジェットあるあるだと思ってる)
私が購入したのは日本語配列ですが、キーキャップに「かな」がプリントされていないのは好印象です。
日本語配列は↓画像のような、かな印字が入った製品が多いです。
正直かな印字を必要としている層は限定的だと思います。
「APEX PRO TKL」背面
背面はケーブルを好みの位置から伸ばせるようになっています。
ちなみに本体とケーブルは脱着不可で一体化しています。
どんなデスクでも使いやすい。配線に気を利かせた地味に嬉しいポイント
滑り止めのゴムはしっかり機能します。
今のところ使用中キーボードが段々ズレていってストレスを感じるといったことはないです。
安いキーボードはキーボードのズレが本当に気になる。
残念な点としてはケーブルが太くてゴツいので デスク全体の見栄えが少し落ちます。
スタンドは2種類
キーボードスタンドは立てる、寝かせるの2種類のみで細かい角度調節はできません。
私はどの角度でも使っているうちに慣れてくタイプなのでそこまで気になりませんが、角度を重要視するという方は角度を細かく調整できるキーボードを探した方がいいかもしれません。
パススルー機能
ケーブルは1本から2本に枝分かれしています。
1本はキーボード本体を動かすため。もう1本はパススルー機能を使うためのケーブルとなっています。
パススルー機能を簡単に説明するとキーボードにUSBが1個挿せるようになります。
携帯の充電やUSBメモリといった一時的に使用したいケーブルを使う際に便利です。
USBの片面にキーボードマークとパススルーマークがちゃんと書いてあります。
ちなみにキーボードマークの方だけでもキーボード自体はしっかり動作してくれます。
なのでパススルー機能を特に使用しないという場合は抜いた状態で使用しても問題ありません。
あると便利なメディアキー
「APEX PRO TKL」にはメディアキーが搭載されています。
本体右上のダイヤルを回すことで直感的な音量操作が可能になります。
このダイヤルは押すことで音量をミュート状態にもできます。
毎回PC画面の右下から音量調整している方なんかは非常に便利なキーになると思います。
ちなみにダイヤル下の四角いボタンは曲や動画の再生/停止ができます。
キーボードに有機ELディスプレイ搭載
先程のメディアキーの横に有機ELのディスプレイが搭載されています。
ここには自分の好きな画像(モノクロドット絵)を映したりできますが、正直私はこのディスプレイを全く使用していません。
ディスプレイなんか要らないからもう少し値段を下げてくれというのが本心です。
パームレスト(リストレスト)
「APEX PRO TKL」付属のパームレストは固いゴムっぽい素材です。
聞こえは悪いかもしれませんが、サラサラしていて使い心地は意外といいです。
このパームレストの脱着はマグネット式でとても簡単です。
「APEX PRO TKL」本体とマグネットで引っつくようになっているので脱着がとてもやりやすく快適です。
マグネットはそこそこ強力で意図的に強い力を加えないと外れません。
私はとても気に入って使っています。
ライティングのクオリティは最高
「APEX PRO TKL」のライティングは個人的にとても好みでした。
何とも言えない柔からかい色表現、明るすぎず暗すぎない光量、光のムラの無さ等、どこを評価してもライティングに関して不満は一切ありません。
もちろん、ソフトウェアを使用することによって光らせ方などは変更できます。
家電量販店で色んなゲーミングキーボードのライティングを見ましたが個人的には「APEX PRO TKL」が一番好みでした。
SteelSeries独自のスイッチ「OmniPointスイッチ」
「APEX PRO TKL」最大の特徴はsteelseries独自の「OmniPointスイッチ」を採用している点です。
「OmniPointスイッチ」はアクチュエーションポイントを0.4mm~3.6mmの間で自由に調整できます。
アクチュエーションポイントはキーを押した時にどれくらいの深さでキーが反応するかを示すワードです。
例えば、「アクチュエーションポイント2mm」という表記の場合、キーを2mm押した時点でその入力が認識されます。
FPSゲームなど一瞬の入力が重要視される場面ではアクチュエーションポイントが浅い方が理論上有利なため、ゲーミングキーボードではこのアクチュエーションポイントが重要視される傾向にあります。
「APEX PRO TKL」はアクチュエーションポイントを最大0.4mmまで下げることが可能になっています。
ただ使ってみると分かりますが、0.4mmというのは触れただけ入力されるような感覚なので私には使いこなせませんでした笑
色々試した結果、私はアクチュエーションポイントを0.7mmに固定して使っています。
「OmniPointスイッチ」は全てのキーに採用されているわけではなく、主要なキーに限られています。
↑画像の青い範囲が「OmniPointスイッチ」、それ以外のキーは赤軸のようなスイッチになっています。
無料ソフトウェア「SteelSeriesGG」で色んな設定が可能
「APEX PRO TKL」は無料のソフトウェア「SteelSeriesGG」をインストールすることで様々な設定が可能になります。
逆にインストールしないと何も設定できません。
・キーバインド
不要なキーを別のキーに置き換えるキーの再割り当て
・メタバインド
FNキーを使用した二次機能の設定
・アクチュエーションポイント
・Dual Bindings(デュアルバインディングス)
アクチュエーションポイントの深さによってキーの役割を変える設定
・イルミネーション(光らせ方)
・OLED(有機EL画面の設定)
ただ「APEX PRO TKL」の設定画面は非直感的で使いづらいです。
まぁ調べながらでも一度自分好みに設定してしまえばあまりイジることはないので致命的な弱点にはならないです。
今回はレビュー記事なのでソフトの使い方等は省略します。
「APEX PRO TKL」打鍵感・打鍵音
「APEX PRO TKL」の打鍵感は一般的な赤軸に似ていると思います。
キーを押した時の抵抗が弱く比較的ソフトタッチで入力ができます。
ソフトタッチということでクリック感(キーを押した感覚)は弱いです。
カチカチした打鍵感が好きな方には不向きかもしれません。
打鍵音は赤軸より少し大きいと思います。
スコスコ・カタカタ・カチカチ
この3つの擬音で表すとスコスコとカタカタの間くらいでしょうか。(カタカタ寄り)
静音性の高い赤軸だともう少しスコスコ寄りな気がしますが、「APEX PRO TKL」はそこまで静かではありません。
と言ってもVCで迷惑をかけるということはないと思います。
私がVCを繋ぎながらゲームをしていてタイピング音を指摘されたことはありません。
実際に私が「APEX PRO TKL」を使用してタイピングをしてみたので打鍵感・打鍵音の参考までにご覧ください。
ゲーミングキーボードによくある底打ち時の金属音に関しては気にならない程度だと思います。
意図的に強くキーを入力しない限りは耳障りな金属音はしません。
実際に使って良かった点・悪かった点
・誰にでも合う設定が可能
その人の理想に近いアクチュエーションポイントにカスタマイズできるのが◎
・パームレストが付属している
私はパームレストを使う派なので付属でついているのはとても嬉しかったです。
・日本語配列ですが、かな印字がなくてスタイリッシュ
日本語配列のキーボードながらキーキャップにかな印字が書かれていないのが◎
・ライティングが綺麗
個人的には量販店等含め今まで見てきたキーボードの中で一番ライティングが綺麗だと感じました。
(ここは好みの問題)
・メディアキーが便利(人や環境による)
音量調整やメディアの再生/停止ができるメディアキーはやっぱりあると便利だと感じました。
・ケーブルが太くてゴツい
デスクの上に太い線がどうしても一本生えている状態なのでデスク周りのスタイリッシュさが欠けます。
高価なキーボードだからケーブルの質感まで拘ってほしいというのが本心です。
・値段が高い
シンプルに値段が高いです。手が出しづらい!
・ソフトウェアが使いづらい
この記事では省略していますが、キーボードを設定する「StealSeriesGG」のソフトウェアが使いづら過ぎます。
いちいち設定方法調べないと分からないレベルで非直感的なのが残念ポイントです。
まとめ
「APEX PRO TKL」は間違いなく素晴らしい商品です。
ただ、値段が高いという大きなデメリットがどうしても購入の壁になります。
冒頭にも触れましたが、「APEX PRO TKL」はカジュアルにゲームを楽しんでいるライトゲーマーにはオーバースペック(使いこなせず性能を持て余す)キーボードです。
「APEX PRO TKL」が気になっているという方は自分がキーボードに何を求めているかを今一度考えてみるといいかもしれません。
この記事が少しでもおやくに立てれば幸いです。
それでは、よきゲーミングライフを!!
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