【SteelSeries GameDac Gen2レビュー】足音が格段に聞き取りやすくなる!ゲーミングアンプ選びに迷ったらコレ

2023年8月27日

ども、のんたびです。

今回は「SteelSeries」からでている「GameDac Gen2」をレビューしていきます!

私は発売当初にGameDacGen2(ArctisNovaPro)を購入して約1年使用してきました。

実際に使用した感想や、良かった点悪かった点をまとめていきます。

Gen2って実際どうなの?値段に見合う価値ある?

この記事はこのような疑問をお持ちの方に参考になると思います。

※この記事はPCで使用した上でのレビューになります。PS4/5では使用していませんのでご了承ください。

最初にオススメできる人、できない人をザックリまとめてレビューしていきます。

オススメできる人

・ゲーミングアンプを初めて購入する人

・今のサウンド環境に納得がいってない人

・前作(GameDac)から取り回し向上目的で乗り換えを検討している人

オススメできない人

・他のゲーミングアンプを所持していて不満なく使用している人

・ワイヤレスヘッドセット、イヤホンを使用している人(当たり前)

・前作(GameDac)から音質向上目的で乗り換えを検討している人


【結論】足音が聞き取りやすくなる!ゲーミングアンプ選びに迷ったらコレ

最初に結論からお伝えします。

初めてゲーミングアンプを購入する方はコレを選んでおけばまず失敗はしません

PC直挿し(PCに直接ヘッドセットを挿す)に比べて格段に音のクオリティが上がります。

敵の足音も格段に聞き取りやすくなります!

個人的にはゲーミングアンプをまだ所持していないのであれば即買いレベルで推します

また、他メーカーのゲーミングアンプから乗り換えを検討している方にもオススメできます

操作性も音の傾向も他メーカーのアンプとは異なるので「Gen2」を購入する価値は十分にあると思います。

ただ、無理に買い替える必要もないかと思います。

オーディオデバイスは人によって合う合わないがあるのでどっちが優れていると言い切ることができません。

今使用しているアンプに相当不満があるのか、それとも許容できるレベルなのか。

そこはご自身のデバイスとお財布に相談してください。

前作(GameDac)から乗り換えを検討している人

前作から乗り換えを検討している方は目的によってオススメできるかどうかが変わってきます。

取り回し向上目的で乗り換えを検討している方にはオススメできます。

一方で音質の向上目的で乗り換えを検討している方にはオススメできません。

前作はマイクロUSBやSteeSeries独自の端子規格に使いづらさを感じる部分がありました。

今作は端子が「タイプC」と「3.5mmプラグ」にアップグレードされているので汎用性が大幅に向上しました。

一方で操作性や音質面は正直大幅な変化があるわけではありません。

なので前作からの乗り換えを検討している方は「Gen2」に何を期待しているかで決めましょう。

音質は(前作と比べて)少しだけ良くなったかな?程度

【GameDac gen2】特徴

カタログスペック

接続USB-Cシステム接続 x 2、ライン入力 x 1、ライン出力 x 1
DACチップESS Sabre 9218PQ40
オーディオ形式96kHz、24ビット
再生周波数特性5~40,000Hz
SNR(S/N比)111dB
対応機種WIndows/Mac/PS4,5/Switch

本体のみで様々な操作が可能

「GameDac Gen2」はソフトウェアから設定変更できるのはもちろん、本体のみでも大体の設定が可能になっています。

「GameDac gen2」はボタンの数が少ないので少し慣れが必要です。
(MixAmpなどと比較すると直感性に欠ける)

とは言っても難しい操作などはありません。一度操作を覚えてしまえば前作を触ったことがない人でも問題なく使用できます。

操作感は前作とかなり似ているので前作を触ったことがある人には説明不要だと思います。

本体で行える設定

・メインボリューム

・チャットMIX機能(特定の条件下のみ)

・デバイスの切替

・イコライザ設定

・ゲイン調整

・サイドトーン調整

・マイクボリューム

・マイクミュート

・LINE OUT切替

・ディスプレイの輝度・スリープ設定

・システム情報

・初期化

「LINE OUT」はスピーカーを接続するとヘッドセット、スピーカー両方から同時に音が出力されます。

例えば、「APEX」をプレイする時は外部スピーカーを接続している場合、ヘッドセットとスピーカーの両方からゲーム音が流れます。

ヘッドセットを抜いたりスピーカー側の音量を調整することで対応は可能ですが、使い勝手は非常に悪いです。

ESS Sabre Quad-DAC

「GameDac Gen2」には「ESS」社が製造している「SABRE DAC」という高性能なDACチップが搭載されています。

と言われても、ほとんどの方は何を言ってるか理解できない状態だと思います笑

DACチップはPCで言えば「CPU」、人間で言えば「脳」に当たる部分です。

このチップの性能が高ければ高いほどより良い音質を楽しむことができます。

「ESS」という会社はオーディオ技術のトップを走る会社です。

その中の「SABRE DAC」というシリーズはハイエンドオーディオ機器に搭載されるDACチップになります。

平たく言うと、「すごい会社のすごいDACチップが搭載されている」ということになります。

マルチデバイス接続

「GameDac gen2」は背面にUSBタイプCポートが2つあるのでPCとCS機(PS5等)を接続することが可能です。

この機能のおかげでイヤホンやヘッドセットを装着したまま接続先を変えることができます。

PCとCS機両方使用している方にとっては嬉しい機能だと思います。

勘違いされがちですが、これは出力先を瞬時に切り替えるという機能で同時出力を可能にする機能ではありません。

そのため、Switchでゲーム音を拾いながらPCでVCを繋げるといったことはできません。

バーチャルサラウンド

「GameDac Gen2」はバーチャルサラウンド、いわゆる「擬似的な立体音響」にも対応しています。

バーチャルサラウンドを使用するには「SteeSeriesGG Sonar」というソフトウェアが必要になります。

私は「Gen2」を使用するまでバーチャルサラウンドは要らない派でした。

これまで「GSX1000」を始め、いくつかバーチャルサラウンドと呼ばれるデバイスを試してきましたが「逆に定位が分からなくなる」というパターンがほとんどでした。

しかし、今回で私のバーチャルサラウンドに対するイメージが覆りました。

「GameDac」Gen2」×「Sonar(ソフトウェア)」を組み合わせたバーチャルサラウンドは敵の足音が滅茶苦茶掴みやすくなります。

(もちろん使用するイヤホンやヘッドセットによって聞こえ方は異なります)

前作はボタン1つでバーチャルサラウンドの切り替えができたので利便性の面では少し劣化していると言えます

しかし、それ以上に性能が上がっているので個人的には気になりません。

バーチャルサラウンドを使用する際に必要になる「Sonar」というソフトの使い方に関しては別の記事で詳しく解説しているのでそちらをご確認ください。

※ソフトウェアを使用するためPS4/5等ではサラウンド機能を使用できません

【GameDac Gen2】外観

「GameDac Gen2」の見た目は前モデルに比べて少し高級感が増したように感じます。

しかし、ディスプレイ部分は前作と同じで傷や汚れがつきやすくなっているので注意が必要です。

実際に比較した画像がこちらです。

メインのダイヤル部分が大きくなり、横のボタンは物理ボタンからタッチ式になりました。

同梱物

・GameDac Gen2本体

・USBタイプAtoCケーブル1本

「Gen2」単体購入時は本体とケーブル1本と非常にシンプルな内容になっています。

画像は「ArctisNovaPro」購入時の同梱物です。

本体背面に各端子が備わっています。

USB1/2にPCもしくはCS機を挿して使用します。

「LINE OUT」には外部スピーカー、「LINE IN」にはスマホ等を挿して使用することができます。

本体左側面に3.5mmのイヤホンジャックがあります。

ここにイヤホンやヘッドセットを挿して使用することになります。

前作はこの部分が専用端子で変換ケーブルを使用する手間がありましたが、今作は改良されています。

L字型の3.5mmプラグを使用している方は注意が必要です。

挿入口が少し奥まっているので使用するヘッドセットによっては上手く挿せない場合があるみたいです。

私が普段使用している「QC20」もL字プラグでしたが、「QC20」の場合は問題なく接続できました。

音質・定位感

音質

当たり前ですが、音質はPC直挿しに比べると格段に良くなります。

音楽を再生してもボーカルの後ろで鳴っている楽器の音がよりハッキリ聞き取れるようになります。

恐らく「自分の耳に自信が無い」という方でも違いが分かると思います。

もちろん使用するイヤホンやヘッドホンの性能にもよりますが、安いイヤホンでも恩恵を感じることはできます。

実際に2,000円ほどの安いイヤホンでもPC直挿しとGen2で聞き比べてみましたが「GameDacgen2」を介した方が明らかに音質が良くなりました。

ちなみに前作と比べると気持ち音が良くなったかな?程度です。

聴き比べたら違いが分かる程度で「劇的に音が良くなった!」みたいなことはないです。

定位感

定位感とは音楽鑑賞ではどの楽器がどの辺で鳴っているか、FPSでは銃声や足音がどの辺から聞こえるか。的なやつです。

定位感に関しては使用するヘッドセットによって大きく異なります。

岩裏のこの辺に敵がいる!

FPSをやっている方ならこういったシーンを想像できると思います。

ズバリ「この辺が岩の真後ろなのか少し右なのか左なのか」

こういった感覚は「GameDacgen2」を使用していても使用するヘッドセットによって感覚が異なります。

このあたりは「ヘッドセットとの相性」や「慣れ」の問題もあると思います。

少なくとも「Gen2を使用したらPC直挿しより定位感が悪くなった」ということはないと思うので安心してください。

【GameDac Gen2】メリット・デメリット

メリット

・音質、定位感がPC直挿しに比べると格段に良くなる

・本体のみで大体の操作が可能

・前作と比べて「性能」「取り回し」ともに向上したスペック

・PCとCS機の両方に接続でき、瞬時に切り替え可能

デメリット

・ディスプレイ部分が傷つきやすい

・使用するヘッドセットによってはプラグが上手く挿し込めない可能性がある

・前作と比べて「本体のみで完結できる」というシンプルさが薄れた

(良くも悪くもできることが増えたので操作や設定が複雑になった)

・外部スピーカーの接続は使い勝手が悪い

まとめ

「GameDac Gen2」は全体的にかなりクオリティの高いデバイスだと感じます。

まだゲーミングアンプを持っていないという方には特にオススメできます。

正直なところ、「2万円のヘッドセットをPCに直接挿して使う」より「GameDac Gen2に2.3千円のイヤホンを挿して使う」の方が幸せになれると思います。

この記事だけでは伝えきれないこともたくさんあるので近いうちに「細かい操作や設定方法」「ゲーミングアンプ比較記事」などもあげようと考えています。

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それではよきゲーミングライフを!!