【EPOS GSP600 長期レビュー】音質は最良、定位感は普通

2023年6月8日

どうも、のんたびです。

「良さげなヘッドセット探してたらGSP600を割と見かけるけど、実際どうなの?」

こういった思いをしているゲーマーは私だけではないはず。

結論から言いますと、性能は申し分ないが、コスパは良くないです。

現在(2022/6/9)は同じくEPOSから「H6 Pro」という新しいモデルが登場し、GSP600の価格が落ちてますが、それでもコスパが良いとは言えません。

この記事では購入して実際に1年以上使用している私がGSP600をレビューしていきます。


GSP600の外観・特徴

GSP600は白と水色のシンプルな箱に入っています。

しかし、中身はもちろん箱も安っぽさは感じません。

同梱物

・ヘッドセット本体

・3・5mmシングルケーブル

・3.5mmデュアルケーブル

・取り扱い説明書

箱の中身はゴチャゴチャしてなくシンプルです。

密閉型でエレガントなデザイン

GSP600のデザインはエレガントな見た目でとても高級感があります。
本体は密閉型になっており遮音性が高くなっています。
遮音効果はとても高く、GSP600を装着してゲームをしていると周りの音はほとんど聞こえなくなります。

GSP600はカラー展開もされてます。
他のカラーは「GSP601」という製品名になってたりしますが、違いはカラーのみです。

似たような製品で「GSP500」という型がありますが、こちらは開放型になっています。
開放型は音の抜けがよくて密閉型より臨場感が出るのがメリットです。
その分、音漏れするのがデメリットになります。

パット見の見た目が似ているので、購入する際は間違えないように注意してください。

接続は2タイプあり着脱式

接続ケーブルは「3.5mmのシングル(4極)タイプ」と「3・5mmのデュアル(3極)タイプ」の2本が用意されてます。

シングル(4極)タイプ

シングルタイプは1本で音の再生とマイクの出力が可能になっています。

こちらはコード長が140cmと少々短めなので、使用環境によっては延長プラグ等を別途用意する必要があります。
接続する機器(PC、CS機、アンプ)によっては4極に対応してない場合があります。
その場合はマイクの入力がうまくされなかったりするのでもう片方の3極ケーブルを使用しましょう。

デュアル(3極)タイプ

音の再生とマイク入力のケーブルが枝分かれになっており、別々に接続する必要があります。

こちらはコード長が250cmとかなり長いので大体の環境で使用できるかと思います。

ケーブルは着脱式

GSP600はヘッドセット本体とケーブルを着脱できるようになっています。

着脱は簡単で、ヘッドセット左側部分にある接続部分に抜き挿しするだけです。

重量は約400gと重め

カタログスペックは395gですが、実寸重量は399.8gとほぼ400gでした。

ヘッドセットの中でも重たい部類なので長時間使用には向かないと思います。

マイクは上下動可・着脱は不可

ヘッドセット左側にはマイクがついています。着脱は不可となっています。

マイクは一定のラインより上にあげると自動でミュート状態になります。


一定のラインまで上げるとカチッと音が鳴ります。
音の鳴る場所がマイクONとミュートの境目になります。

マイクを使用する際は口元まで下げて、使わない時は上にあげておくだけで勝手にミュートになるのでこの機能は割と便利に感じました。

ヘッドセット右部分のノブで音量調整

ヘッドセット右側の中心部分はダイヤルになっており、音量調整が可能になっています。

使用中であっても手だけで直感的に音量を調整できるようになっています。

ダイヤル部分はある程度固い造りになっているので勝手に音量が変わるといった心配はありません。
実際に1年以上使用していますが、音量が勝手に変わっていてゲームに支障がでたという場面は一度もありません。

側圧調整

側圧=ヘッドセットを着用した際、頭や両耳にかかる圧力

GSP600には側圧調整機能が備わっています。

外側にするとキツく、内側にすると緩くなります。

ただ、この側圧調整機能は気休め程度であまり大きな変化は感じられません。

このヘッドセットに限りませんが、ヘッドセットの側圧が強いと感じる場合はティッシュ箱に長時間装着させておくと側圧を緩めにすることができます。

GSP600の装着感

GSP600の装着感は非常に良いです

装着感が悪いとそれだけで疲れたり、耳が痛くなったりするのでヘッドセットの装着感はとても重要な部分ですが、GSP600は全く問題ありません。

イヤーパッドは耳を全部覆ってくれる大きさがありクッション性も良いので装着感にストレスを感じる人は少ないと思います。

しかし、長時間使用には向いてません。

先ほども述べた通り重さが400g近くあるので装着感が良いと言えど、長時間使用すると疲労を感じやすくなります。
私の場合は3時間ほど使用してると頭に疲労を感じてきます。
この重さは1年以上経っても慣れませんでした。

密閉型ということもあり蒸れやすいので夏場なんかは特に長時間使用に向きません。

ただ、この装着感に関してはその人の頭の大きさや形などで個人差があると思うので一概に良い悪いは言えないかもしれません。

GSP600の音のクオリティは?

ヘッドセットを使用する上で一番重要なのは「音」ですよね。

結論から言うと私は、「音質は良いが、定位感はイマイチ(普通)」と感じました。

音質について

音質は高価なヘッドセットなだけあってとてもクリアでバランスが良く聞き取りやすいです。

私は主に「ApexLgends」をプレイする際にGSP600を使用しています。
偏ったチューニングがなく、音のバランスが非常に良いのでサウンドに関しては快適と言えます。

ゲーミングヘッドセットはゲームに合うように元から偏ったチューニングされた物が多いです。

・低音が強く、爆発音などが強調されて他の音が埋もれて聞き取りにくい。
・逆に中高音が強調されていて銃声などが甲高く聞こえて耳が痛くなる。

安いゲーミングヘッドセットを使用しているとこのような症状に悩まされることがあります。
GSP600は音の解像度が高くフラットに調整されてるので1つ1つの音が聞き取りやすいように感じます。

 

ちなみにですが、私は普段アンプ(GSX1000)というものを経由してGSP600を使っています。

もちろんPCに直接接続するだけでも充分使えます。

しかし、GSX1000を使用すると音の輪郭がよりハッキリするので全体的に音が1段階聞き取りやすくなります。

なのでこのヘッドセットに限らず、音を聴く際は一緒にアンプを使用することをオススメします。

GSX1000のレビュー記事も上げているので気になる方は合わせてご覧ください。

定位感について

FPSゲーマーにとってはここが一番重要です。

どの音がどの方向から鳴っているかをより正確に捉えることができるとそれだけで戦闘が有利になりますからね。

一番重要な定位感については良くも悪くもといった印象です。

私はこのヘッドセットを使用する前はArctis5というヘッドセットを使用していましたが、定位感についてはあまり差は感じられませんでした。

正直、定位感の向上を目的に乗り換えただけあってここに差を感じられなかったのは非常に残念です。

とは言え、定位感が悪いというわけではないので音質が良い分Arctis5には勝っているのかなといった感じです。

なので定位感に過度な期待をしてGSP600を購入するのはあまりオススメしません。

定位感だけならもう少し予算を下げても全然良い選択肢があると思います。

マイクの音質は?

マイクの音質はヘッドセットの中では良い部類だと思います。

少し籠っている感じはありますが、他のヘッドセットのマイクと比べても音質は申し分ないです。

一緒にゲームをしているフレンドに聞いたり、自分で録音して聞いたりしましたが、特別悪い音ではありませんでした。なのでゲームしながらフレンドと通話する程度の役割なら充分果たせると思います。

もちろんヘッドセットに付属しているマイクなので外部接続のマイク等と比べると音質は劣ります。

ゲーム実況や配信など、マイクの音質が重要になってくる場合は別途マイクを用意した方が無難です。

GSP600の長所と短所

ここまで紹介してきたGSP600の長所と短所を簡単にまとめていきます。

長所

・ケーブルが両タイプ付属してるので自分の環境に合わせて使える

・密閉型で遮音性が高いのでゲームに集中できる

・マイクミュート機能が便利

・他のゲーミングヘッドセットに比べて音質が良い

短所

・本体重量が重いので長時間使用は疲れる

・3.5mmシングルタイプのケーブルが短い

・定位感は悪くないが、値段から考えるとイマイチ

以上が私の感じた「GSP600」の長所と短所になります。

GSP600をオススメできる人

デザインが好み、EPOS(SENNHEISER)が好きというブランド推しの方

「GSP600のデザインがドストライク」という方や、「EPOS製品が好き(もしくは使ってみたい)」という方にはオススメできます。

余談ですが、私は昔、老舗音響メーカーという響きだけでSENNHEISERに謎の憧れを持っていました(笑)
私が初めて買ったSENNHEISER製品はPC350というヘッドセットでした。

定位感も大事だけど音質も拘りたいという方

先ほども触れましたが、定位感については1万円前後のヘッドセットと大差ありません。
しかし、音質は他のヘッドセットより良いです。

なので音質も定位感も両方拘りたいという方にはとてもオススメできます。

なお、現在は「EPOS H6Pro」という後継機も登場しているのでそちらを購入しても良いかもしれません。

マイク音質もそこそこ良くしたいという方

「ゲーム実況や配信をするわけではないから外部接続のマイクを購入するのは大袈裟に感じる。
でもマイクの音質も最低限以上のレベルがほしい。」

という方にもオススメできます。

GSP600をオススメできない人

これまでイヤホンや軽いヘッドセットで慣れてきている人

GSP600は約400gとお世辞にも軽いとは言えないヘッドセットです。

なので200g後半くらいの軽いヘッドセットや、イヤホンを普段使用している人は特に重たく感じると思われるのでオススメできません。

そこそこ良いヘッドセットやイヤホンを使ってるけどアンプを持ってない人

「1万円前後のヘッドセットやイヤホンを使用しているけどアンプは持ってない」という方は先にアンプを購入することをオススメします。

それだけで音や定位感が向上するというのはよくある話です。

ただし、アンプとヘッドセットには相性があるのでアンプを購入する際はくれぐれも注意してください。

まとめ

GSP600のクオリティは決して低くなく、むしろ高いと感じます。

しかし、2万円弱という価格を考えると他にも良い選択肢が色々あると思います。

この記事でも軽く触れましたが、ゲームをしたり音楽を聴く際はPCに直接接続するのではなく、アンプというものを通した方が音が良くなります。

例えばですが、有名どころで一番価格が抑えられてるASTROのMIXAMPと5千円くらいのヘッドセットを購入しても総額は2万円程です。

つまりGSP600の価格に少しだけ上乗せしてあげるだけでアンプとヘッドセットを両方揃えることができます。

なのでGSP600はコスパという面ではあまり良いとは言えません。

なので1万円くらいのヘッドセットを購入して次にアンプを購入する。という流れが個人的にはオススメです。

この記事が一人でも多くのゲーマーの参考になれば幸いです。

それでは良きゲームライフを!!

ヘッドセット

Posted by nonntabi