【SENNHEISER IE100 PRO】FPSゲーマーレビュー 性能は良いけどFPS特化というわけではない
ども、のんたびです。
この記事ではSENNHEISERからでているイヤホン「IE 100 PRO」をレビューしていきます。
「IE 100 PRO」ってよく耳にするんだけど実際どうなの?
安い買い物じゃないから失敗したくない
この記事はこのような悩みをお持ちの方の参考になると思います。
是非最後まで読んでいってください‼️
最初にメリット・デメリットをざっくりまとめておきます。
・定番モデルなだけあって性能や機能面は文句ナシ
・耳掛け式(SHURE掛け)で装着感が抜群
・所有欲が満たされるカッコいいデザイン
・耳掛け式(SHURE掛け)が人によっては面倒に感じる
・「GameDacGen2」との併用が難しい
・FPSでの定位感は良くも悪くもない。。。
【結論】性能は良いけどFPS特化ではない
先に結論からお伝えします。
「IE 100 PRO」はイヤホンとしての性能は申し分ありません。
音質・定位感・分離感どれをとっても価格相応もしくはそれ以上の価値はあると感じます。
音楽はもちろん、ゲーム用途でもバッチリ使えるので、「予算は気にしない。とりあえず何にでも使える万能イヤホンが欲しい」という方にはオススメできるイヤホンです。
ただ、私が実際に使用して感じたのは「FPSの足音特化イヤホンではない」ということです。
音質が良いのはもちろん素晴らしいことなのですが、FPSゲームにおいて「音質が良い=敵の位置が分かりやすい」とはなりません。
「IE100PRO」はFPSで使えるおすすめイヤホンとして紹介されているのをよく目にしますが、足音を重視する場合は「ヘッドセット」や「アンプ(DAC)」にお金をかけた方が満足度は高いと個人的に感じます。
多用途に使える万能イヤホンが欲しいのならオススメできますが、FPSの足音などを重視したい場合は必ずしもこのイヤホンを使う必要はないのかなと思います。
勘違いしてほしくないので念を押しますが、イヤホンとしての性能はかなり高いです。
特に3.4千円の安価なイヤホンやヘッドセットしか使用したことがないという方は世界が変わるレベルのクオリティです。
「IE100PRO」の特徴
接続方法 | 有線(3極3.5mmケーブル)/リケーブル可 |
タイプ | カナル型 |
ドライバー | ダイナミックドライバー |
周波数特性 | 20 Hz ~ 18,000Hz |
インピーダンス | 20 Ω |
ケーブル長 | 約1.3m |
重量 | 18.6g(実測値) |
最大音圧レベル | 115dB |
カラー | クリア/ブラック/レッド |
【特徴その1】どんな用途でも使える万能イヤホン
「IE100PRO」は「ゲーム」「音楽」「映画鑑賞」等々どんな用途でも使える超万能イヤホンです。
ゲーム向けに開発されたイヤホンは音楽鑑賞には向かなかったり、逆に音楽鑑賞用のイヤホンはFPSで敵の足音が聞き取りづらかったりとイヤホンには用途によって向き不向きがでたりします。
「IE100PRO」はいわゆる「モニターイヤホン」と呼ばれるイヤホンで、原音を忠実に再現するというコンセプトで作られています。
そのためゲームでも音楽でも「制作者の意図する音をそのまま聴ける」というイヤホンになっています。
(あくまで商品コンセプトの話です)
実際に色んな用途で使用してみましたが、どんな用途でも不満や違和感を感じることはありませんでした。
音質や定位感に関しては後述します。
【特徴その2】高いフィット感と遮音性
「IE100PRO」はいわゆる「シュア掛け」と呼ばれる装着方法で、イヤホンを耳の後ろから掛けるように装着します。
この装着方法のおかげもあってか、装着した際の「フィット感」と「遮音性」はかなり高いです。
ピタッっと耳にくっついてるフィット感が得られるので使い心地はとても良いです。
高いフィット感のおかげもあってか、周囲の音もしっかり遮ってくれます。
「シュア掛け」は高いフィット感と遮音性を提供してくれますが、着脱が少々面倒なのがデメリットです。
シュア掛けは毎回耳の後ろに掛ける動作が必要になるので着脱の際に少々煩わしさを感じるときがあります。
慣れるとそうでもありませんが、最初のうちは着脱時に地味なストレスを感じるかもしれません。
残念ポイント:GameDacGen2に挿さらない
個人的に非常に残念だったのが「GameDacGen2」と合わせて使用するのができなかった点です。
私は普段「GameDacGen2」を使用して色んなイヤホンやヘッドセットを使用しているのですが、IE100PROはプラグが上手く挿せませんでした。
これは「IE100PRO」というよりは「GameDacGen2」の構造が悪い気がしますが、個人的にかなりショックでした。
なので私のように既にGameDacGen2を使用していて新しくIE100PROを検討している方は気を付けてください。
「IE100PRO」の外観
外箱は黒基調で縦長になっています。
・イヤホン本体
・交換用イヤーピース(3サイズ)
・クリーニングスティック
・イヤホンケース(ポーチ)
・説明書類
交換用のイヤーピースはシリコンタイプのイヤーピースがS.M.Lの3サイズ(Mは本体に初期装備)、に加えてフォームタイプのMサイズが付属しています。
イヤーピースを変えるだけで装着感や音の聴こえ方が向上することもあるのでこれだけの種類が標準装備なのは嬉しいです。
「IE100PRO」はクリーニングスティックがイヤーピースとまとめて梱包されています。
ノズル部分にゴミや垢が溜まってしまったときなんかに掃除できるようになっています。
イヤホンを持ち運ぶ際に使えるケース。
おそらく合皮素材で、それなりに質感が高く安っぽさはありません。
「IE100PRO」はリケーブルできる構造になっています。
ケーブルが断線等で使えなくなってもコードだけ買い替えれば良いのでイヤホンを丸ごと買い換える必要はありません。
※リケーブルには数種類のタイプがあるのでケーブルを買い替える際は互換性があるか調べるようにしてください
「黒(左)」「赤(右)」と、色だけで左右が分かるようにも設計されています。
ケーブル右側には赤いマークと文字のR表記がついてます。
(本体にはどちらにもL/R表記があります)
ケーブルは全長で約1.3mになっています。
イヤホンとしては標準的な長さですが、使用環境によっては延長ケーブル等が必要な長さかもしれません。
音質
「IR100PRO」の音質はモニターイヤホンと呼ばれるだけあって癖の少ないフラットな音を耳に届けてくれます。
色んな楽曲を聴いて感じた感想を下にまとめておきます。
※GSX1000を使用、プラットフォームはYoutube
・高音
とても綺麗でクリアな印象です。高音が強調されているというよりは他の音との干渉がなく1音1音がハッキリ聞こえるというようなイメージです。
・中音
低音と高音に埋もれることなくスッキリした音を鳴らしてくれます。
・低音
低音はズンズン響くというようなことはなく、それでいて物足りなさを感じるわけではない、品の高い低音といった印象です。
・解像感・分離感
全体的に1音1音がしっかり聞き取れるとてもクリアで高い解像感。
PC直刺しでもある程度クリアな音質。イヤホンの本領を発揮するためにはアンプやDACの使用を推奨。
個人的には中高音域が特に綺麗に聞こえるなという印象でした。
安いイヤホンだと埋もれやすいコーラスやリズムギターの音なんかも聴き取ることができます。
IE100PROは高音が耳に刺さるというようなレビューが散見されますが、その問題は「エージング」「イヤーピース交換」「アンプの導入」等で解決できると思います。
FPSでの定位感
FPSでの定位感は良くもなく悪くもなくといった印象です。
足音や銃声で大体の位置は掴めますが、細かい方向や距離の把握は正直しづらいです。
「このイヤホンに変えて敵の位置が丸わかり!」というような誇張レビューをたまに見かけますがそんなことはありません。
音の方向が大体掴めれば良いというカジュアルゲーマーさんなら問題ないかもしれませんが、足音の聞き取りやすさを重視したい方にとって「IE100PRO」は正直微妙かもしれません。
音の聴こえ方というのは個人差が激しいのであくまで私個人の意見になりますが、足音を重視したいのであれば、イヤホンよりもヘッドセットの方が方向も距離も掴みやすいと感じます。
また、PC直刺し環境でFPSをプレイしている方であれば、イヤホンより先にアンプやDACと呼ばれる機器にお金をかけることをオススメします。
まとめ
・癖のないフラットな音を求めている人
・ヘッドセットよりイヤホン派かつ多用途で使いたい人
・イヤホンに装着感を求めている人
・イヤホンの用途はFPSだけで、足音の定位感を重視する人
・「GameDacGen2」を使用している人
「IE100PRO」は冒頭にも書いた通り、性能面では非常に優秀で多用途に使える万能イヤホンです。
ただ、FPSだけにフォーカスして評価するのであれば必ずしも万人にオススメできるイヤホンではありません。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それでは良きゲーミングライフを!
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